企業の防災グッズは、一度揃えたら終わりではありません。保存期限や使用期限に加え、従業員数、保管場所、機器の作動状態も定期的に確認する必要があります。
この記事では、オフィスの防災グッズを見直す頻度とタイミング、備蓄品ごとのチェック項目、無理なく入れ替えるための管理方法をご紹介いたします。
オフィスの防災グッズを見直すには?備蓄品の点検頻度と入れ替え方
防災グッズの点検頻度には、すべての企業に共通する一律の決まりがあるわけではありません。
まずは年1回、可能であれば半年に1回を目安に点検日を設定し、保存期限や数量、保管状態などを確認しましょう。
年度替わりや防災訓練の時期と組み合わせると、点検を定例業務として取り入れやすくなります。
定期点検の日を社内で決めておく
点検日を決めていないと、保存期限が近づいていても気付けなかったり、担当者の異動によって管理が引き継がれなかったりする可能性があります。
「毎年3月と9月」「年度初めと防災訓練の実施月」など、社内で確認しやすい時期を設定しましょう。
点検日とあわせて、管理担当者と代理担当者も決めておくことが大切です。
人数やオフィス環境が変わったときも見直す
定期点検に加え、次のような変化があった場合にも防災グッズを見直します。
- 従業員数や出社人数が変わったとき
- オフィスを移転・増床したとき
- 部署やフロアの配置を変更したとき
- 防災グッズを使用したとき
- 防災訓練で不足や使いにくさが見つかったとき
- 保存期限・使用期限が近づいたとき
在宅勤務の導入や出社人数の変化により、現在の備蓄量が実態と合わなくなっている場合もあります。全社の在籍人数だけでなく、拠点やフロアごとの最大同時出社人数をもとに確認しましょう。
オフィスの防災グッズ見直しチェックリスト

防災グッズの見直しでは、期限だけでなく、数量、作動状態、保管場所まで確認する必要があります。
災害時にすぐ使える状態になっているか、一つずつ点検しましょう。
従業員と来訪者に必要な量が揃っているか
東京都の「事業所における帰宅困難者等対策ガイドライン」では、発災後3日間の施設内待機を想定した備蓄が示されています。
従業員1人あたりに必要となる主な備蓄量は、次のとおりです。
| 備蓄品 | 1人・3日分の目安 |
| 飲料水 | 9L(1日3L×3日) |
| 主食 | 9食(1日3食×3日) |
| 毛布・保温シート | 1枚 |
| 簡易トイレ | 15回分程度(1日5回×3日) |
| 衛生用品 | 必要量 |
| ライト・ラジオ・救急用品 | 使用場所や人数に応じた数量 |
従業員分に加え、来社中の顧客やお取引先が施設内に留まる場合も想定します。受付記録や通常の来訪者数を参考に、必要に応じて予備を加えてください。
賞味期限・使用期限が切れていないか
保存水や非常食は、パッケージに記載された賞味期限を確認します。
期限当日に交換するのではなく、社内配布や防災訓練での活用、補充品の発注に必要な期間を考え、実際の期限よりも前に「社内入れ替え日」を設定しておくと管理しやすくなります。
食品以外にも、乾電池、消毒液、救急用品、衛生用品などに使用期限や使用推奨期限が設定されている場合があります。防災セットにまとめて入っている用品も、一点ずつ確認しましょう。
ライトやラジオが作動するか
ライトやラジオ、充電器などは、保管してあるだけでは故障や電池切れに気付けません。
点検時には実際に電源を入れ、正常に作動するか確認します。乾電池の液漏れや端子の腐食、予備電池の不足も確認してください。
充電式の機器は、バッテリー残量だけでなく、充電後に一定時間使用できるかも確認します。
包装の破損や水濡れがないか
保存期限内であっても、外箱や個包装が破損しているものは災害時に使用できない可能性があります。
水濡れ、汚れ、変色、膨張、さび、破れなどがないか確認しましょう。湿気や直射日光の影響を受けている場合は、保管場所そのものを変更する必要があります。
災害時に取り出せる場所へ保管されているか
備蓄品を一か所にまとめて保管していると、エレベーターの停止や建物の損傷によって取り出せなくなる可能性があります。
水、食料、保温用品、衛生用品などは、各フロアの人数に合わせて分散して配置しましょう。
点検時には、次の項目も確認します。
- 備蓄品が避難経路や消防設備を塞いでいないか
- 重い水や食品を安全に取り出せるか
- 担当者が不在でも保管場所が分かるか
- 夜間や停電時にも備蓄庫を開けられるか
- 各フロアへの配布方法が決まっているか
従業員の状況に合った内容になっているか
従業員の構成や働き方が変わると、必要となる備蓄品も変わります。
保存食は、食物アレルギーや宗教上の食事制限などを確認し、複数の種類を用意します。生理用品や衛生用品、暑さ・寒さへの対策なども、現在の従業員に合わせて見直しましょう。
保育施設、教育施設、商業施設など、子どもが滞在する可能性のある事業所では、子ども用の用品も検討します。
防災グッズの見直しにあわせて補充したいおすすめ商品
点検によって数量不足や期限切れが見つかったら、必要な品目を補充します。
保存期間だけでなく、ケース単位の数量や重量、調理条件、配布しやすさも確認して選びましょう。
【尾西食品】CoCo壱番屋監修 尾西のカレーライスセット×30袋
レトルトカレーとアルファ米を組み合わせた、30食分の保存食セットです。
アルファ米はお湯または水を注いで調理でき、カレーとあわせて1食分として配布できます。アレルギー物質の特定原材料等28品目を使用していない点も、幅広い従業員へ配慮した備蓄を考える際のポイントです。
30食入りのため、1人9食で計算すると、従業員3人分の3日分に加えて3食分を備えられます。箱の重量は約10.3kgあるため、保管場所と運搬方法もあわせて確認してください。
【尾西食品】80g尾西のレンジ+(プラス) 五目ごはん×20袋入り
電子レンジのほか、お湯または水でも調理できる五目ごはんです。停電の有無やライフラインの状況に応じて調理方法を選べます。
スプーンが付属しているため、食器を別に配布する手間を減らせるのも特徴。20袋入りで、1人9食を基準にすると、従業員2人分の3日分に加えて2食分を備えられます。
ケースの重量は約2.3kgで、厚みも約11.5cm。部署やフロアごとに分けて保管したい場合にも取り入れやすいサイズです。
【とらや】小形羊羹18本入
開封してそのまま食べられる小形羊羹の詰め合わせです。
「夜の梅」「おもかげ」「新緑」「はちみつ」「和紅茶」の5種類が各2本入っており、1本ずつ配布できます。主食の代わりではありませんが、施設内での待機が続く場合に、食事の合間に取り入れられる食品です。
賞味期間は製造日から1年。長期保存食とは分けて管理し、年ごとの防災訓練や社内配布で活用しながら入れ替える方法に向いています。
テーブルランプイチ(白)
単三乾電池4本で使用できる、コードレス式のテーブルランプです。
4段階の明るさ調整に対応し、受付や会議室、執務スペースなど、停電時に明かりを確保したい場所へ持ち運べます。普段から社内で使用すれば、保管場所が分からなくなるのを防ぎやすく、日常の使用を通じて作動状態も確認できます。
分解してコンパクトに収納でき、箱の重量は約0.68kgです。備蓄する際は、対応する単三乾電池と一緒に管理し、定期点検時に点灯状態を確認しましょう。
防災士監修 こども用防災13点セット
保育施設や教育施設、子どもの来訪が想定される事業所で検討したい防災セットです。
保存水、携帯おにぎり、静音アルミブランケット、子ども用の軍手やレインコート、LEDライト、呼子笛、お菓子、ミニトランプなどがまとめられています。
箱の重量は約1.1kgで、子ども用の用品を個別に管理しやすいのが特徴です。ただし、セットに含まれる水や食料だけでは3日分を満たさないため、共用の備蓄品と組み合わせて用意してください。
点検日と管理担当者を決め、災害時に使える備えを整える

企業の防災グッズは、揃えることに加えて、必要なときに使える状態を保つことが重要です。
年1~2回を目安に点検日を設定し、保存期限、数量、作動状態、保管場所を確認しましょう。従業員数やオフィス環境が変わった場合にも、必要量を再計算します。
三越伊勢丹法人オンラインストアでは、長期保存食やライト、防災セットなど、企業の備蓄に役立つ商品をご用意しています。請求書払い・後払いや大口注文にも対応していますので、不足している品目や入れ替えが必要な商品をお選びください。
防災グッズの定期的な見直しをして、もしもの時に備えてください。


















